
インプラントとは

インプラントとは、進行した虫歯や、歯槽膿漏などで歯を失ってしまった後に、その失われた歯を補う人工歯根のことです。インプラント治療ではあごの骨の中にチタン製のインプラントを埋め込みます。その後、ある一定の期間(12週間~24週間)あごの骨とインプラント結合するのを待ってから、そのインプラントを土台として利用し、その上に人工の歯をかぶせます。人工の歯ができたことにより、失われていた噛み合わせが回復します。
インプラントにより、天然の歯とほとんど変わらない感覚で、物を噛んだり、会話を楽しむことができます。(※患者様が感じる効果には個人差があります)
また、すでに入れ歯をご使用の方にもインプラントは有効です。入れ歯は支えている歯が少なくなると、ガタガタして、硬いものが噛めない場合が多いですが、インプラントを利用してしっかりと固定することができ、噛む力が向上します。
インプラントが骨と結合する仕組み

インプラントの表面には溝(スレッド)が刻んであり、インプラント手術後しばらくは、この溝がネジの役割をして、インプラントは骨にかみこんで安定しています。
手術後1~2週間以内に、インプラントが埋められている周囲の骨から、新しく骨を作りだす骨細胞が出てきます。骨細胞はインプラント表面に集結し、インプラント表面の細かい凸凹と絡まりあって結合していきます。結合しながら新しい骨がインプラント表面上に形成され、それがインプラント周囲の骨と緊密に結びつくことにより、インプラントはさらに安定したものになっていきます。
すべての金属と骨細胞の間にこのような関係があるというわけではありません。
現在までのところ、このような関係が見つかっている金属は、チタンと数種の金属と言われています。
インプラント本体がチタン100%の素材でできているのは、このような理由からです。

骨の中に埋まっているインプラントの表面の様子です。
インプラントの表面に新しい骨が形成されています。
またインプラントのスレッドと周囲の骨が緊密に結合されている様子が確認できます。

インプラント手術後約1年の、インプラント表面の写真。
骨(青い部分)とインプラント(黒い部分)が隙間なく結合している様子が確認できます。このことにより、インプラントが十分に噛む力を支えることができ、生体に対してもインプラント(チタン)が安全であることがわかります。
◯ 噛む力が弱くなり、硬いものが噛みづらくなります。
◯ 抜けた歯の、周りの歯が徐々に横に移動を始め、歯並びがずれてきます。
◯ 抜けた歯と噛んでいた反対側の歯が上下に移動を始めます。
特に下の歯が抜けた場合は上の歯が徐々に下がっていきます。
◯ 抜けた歯があった場所のあごの骨がやせ細ってきます。
多数の歯を失うと、顔の輪郭が変わり、 表情が老けて見えることがあります。
インプラントをお勧めの方
◯ 歯を失って食事中、上手に噛めない方
◯ 入れ歯なで食事を美味しく味わえない方
◯ 歯を失って発音がしづらい方、またそのために会話を控えてしまう方
◯ 歯が気になって思い切り笑えない方
◯ 歯を失ってから、ほうれい線など口元のシワが気になる方
◯ 取り外しの入れ歯を使用することが心理的に苦痛な方。
インプラントのメリット
入れ歯やブリッジなどの従来の治療法と比較して、インプラントには多くのメリットがあります。
◯ 健康な歯を削る必要がなく、周りの天然歯に負担をかけません。
◯ 天然の歯とほぼ同じ大きさに仕上がりますので、
入れ歯のようにお口の中に異物感を感じることがなくなります。
◯ 入れ歯のように毎日のお手入れが煩雑ではありません。
(ただし天然歯と同様に、定期的なメンテナンスが必要です)
◯ 自然に噛むことができ、食事を美味しく食べられるようになったと
多くの方が喜んでいらっしゃいます。
インプラントのデメリット
◯ インプラントは保険外治療になりますので、ブリッジや入れ歯に比べると高価です。
◯ インプラントと骨の結合を待つ期間が必要なため、
治療に対する期間は最短でも3~5ヵ月ほどかかります。
◯ インプラントは通常、インプラント本体と、クラウンと呼ばれる上部構造、
その両者をつなぐアバットメントと呼ばれる中間構造の、3つからなっています。
これらはネジ式で留められていることが多く、口腔内での長年の使用により、摩耗、疲労破損を起こすことがあります。クラウンとアバットメントは交換が可能ですが、インプラント本体にトラブルが起こった場合は、そのインプラントを抜いて再び新しいインプラントを入れる手術が必要になります。インプラントは一生ものとは言えない理由はそこにあります。しかしながら大学病院などや研究機関などの長期データによると、インプラントの平均寿命は10年以上が85%とされています。
インプラントをお勧めできない方
インプラント治療は、以前と比べるとその適応範囲は幅広くなってきておりますが、
次のような方は表参道デンタルサロンではインプラント治療をお勧めしておりません。
◯ 骨形成不全症と診断されている方
◯ 進行した骨粗しょう症の方
◯ 血液疾患をお持ちの方
◯ 悪性腫瘍のための放射線治療を行っている方は顎骨の炎症を惹起する可能性もあります。
◯ 管理されていない糖尿病をお持ちの方
◯ 喫煙習慣のある方
メディカルスキャニング
表参道デンタルサロンでは、インプラント治療の際には手術を行う前にあごの骨のCTスキャン撮影を行い、患者様個人に合った安全確実なインプラント治療計画を立案し、患者様の納得が行くまでコンサルティングが受けられます。

初診から手術まで最短2日というクリニックが多いなか、表参道デンタルサロンでは安全確実さを確保するために現在の口腔内の状況を把握するための型どりをして、インプラントとインプラントに装着するセラミッククラウンが将来入った後のイメージをシミュレーションします。またインプラントを入れるために十分な量の骨が残存しているかをチェックするためにCTスキャンであごの骨の断層画像を撮影し、その画像をもとに、インプラントを入れる位置、インプラントの方向、長さなどを決定し、それからインプラントを入れる手術を行います。
あごの骨の断層画像は表参道デンタルサロンとの提携関係にある医療機関において、最新鋭のCTスキャンにより撮影されます。断層画像により、骨の厚みや、骨粗しょう症の有無などが把握でき、インプラント手術の予後が明確に予想できるようになりました。
インプラントメーカー
表参道デンタルサロンでは数あるインプラントシステムの中で、ノーベルバイオケア社とStraumann 社製のインプラントを使用しております。
ノーベルバイオケア社のブローネマルクインプラントは、スウェーデンのブローネマルク博士によって 1950 年代に研究が始められ、 1965 年には臨床へ応用された世界で最初に開発されたインプラントシステムです。近年ではジルコニアシステムなどの開発により、奥歯はもとより、特に審美部分である前歯のインプラントとして、非常にすぐれた信頼性をもつインプラントです。
Straumann 社製のストローマンインプラントは、スイスで1974年に世界で初めての一回法インプラントとして開発されました。骨と結合するチタンの表面性状はインプラントシステムによって様々ですが、ストローマンインプラントのそれは、最も優れた表面性状のひとつといわれています。前歯部はもとより、奥歯のインプラントとしても高い信頼性をもっています。
この2つのインプラントシステムは、現在では世界各国の100万人以上の人々に使用され世界的に高い評価をうけており、長期的な臨床結果や医学的なデータも豊富でどのような症例にも対応できる、現時点では最も信頼性の高いインプラントシステムのひとつです。

インプラントメーカー

ブリッジ・入れ歯・インプラントの違い
隣接する歯を1,2本失った場合

ブリッジ
両隣の歯を削って人工の歯をかぶせます
◯ 噛むさいに、削られた歯に負担がかかり傷みやすい
◯ 歯根のない歯茎は、噛むことによる刺激がないため、
次第にやせてしまう

インプラント
インプラントを埋め込み、その上に人工の歯冠を固定します
◯ 健康な歯を利用しないため、自分の歯を保てる
◯ 歯茎に噛む力がかかるので、歯茎を健康に保てる
奥歯を含めて複数の歯を失った場合

部分いれ歯
人工の歯を固定するために金属のバネで支えになる歯に固定します
◯ 金属のバネをかける歯に負担がかかる
◯ 慣れるまで違和感がある
◯ 金属のバネが見えて、見栄えが良くない
◯ 金属のバネの間に食べ物が詰まりやすく、
丁寧に掃除をしないと、 虫歯や口臭の原因となる

インプラント
人工の歯を両隣のインプラントで支えることもできます
◯ インプラントは時間の 経過とともにあごの骨と
結合するため、歯を支える力は健康な歯と
ほとんど変わらない
◯ 単独で処置するので、健康な歯をそのまま保てる
◯ 外観も機能も天然の歯と変わらない感覚が得られ、
違和感がない
奥歯を含めて複数の歯を失った場合

総入れ歯
人工の歯(入れ歯)を歯茎全体にかぶせます
◯ 入れ歯がぐらついたり、ずれたりする
◯ 硬いものが噛めない
◯ 入れ歯が舌を塞いで、味がわからない
◯ 食べ物が入れ歯と歯茎の間に挟まり、痛む事がある

インプラント
複数のインプラントを埋め込み、人工の歯を固定します
◯ インプラントは顎の骨に固定されるため、ぐらつかない









