親知らず

親知らず・奥歯がたまに腫れたり、痛くなるけど…

親知らず

親知らずは第2大臼歯と言われる奥歯のさらに奥に生えています。
上と下のあごの左右に計4本はえるのが普通ですが、もとから1本もない方もいらっしゃいます。
さらには下のあごだけ2本はえている方もいらっしゃいます。
親知らずは4本真っ直ぐに頭を出すのは珍しく、レントゲン画像のように横に生えて完全に頭を出さない場合や、一部が頭を出しているだけの場合もあります。

このようになったのには、いろいろな説がありますが、現代人の食生活が古代人と比較して柔らかいものを食べるようになったため、あごの発達が退化してあごが小さくなり、親知らずの生えるスペースがなくなったためと一般的には考えられています。

親知らずが大人になっても完全に頭を出さない場合(頭の一部だけがずっと見えている状態)、奥歯の周辺が痛むことがあります。
これは親知らずの周りに食べかすなどの汚れがたまって、親知らず自体に虫歯ができてしまったり、親知らずとその手前の第2大臼歯の間の歯肉がはれて炎症を起こすことによるものです。親知らずの場所は歯ブラシが入りにくく、磨きにくいため、清潔に保つことが難しい環境です。

親知らずは、前に並んでいる歯を後ろから押して、歯ならびに悪い影響を与えたり、食べ物をかむことにもあまり役立ちません。また、口の奥の深いところにあるために、治療器具がアクセスしにくく、虫歯の治療が難しい歯です。治療をしても清掃不良でまた虫歯が再発しやすい傾向があります。
さらに清掃不良の親知らずのせいで隣の歯にも虫歯ができることが多くみられますので、親知らずは抜歯することをお勧めします。


親知らずが起こすトラブル

1. 歯肉がはれる、痛む

2. 歯列への悪影響

3. かみ合わせへの悪影響

4. 虫歯

5. 口臭の原因

6. 歯周病の原因

頭を完全に出していない親知らずの場合、親知らずの生え方や位置によってはあごの骨を削り、歯を小片に分割してから抜くなど、抜歯に時間がかかります。
そのため、術後に出る腫れや痛みが強く長くなる可能性が高くなります。
抜歯後は抗生剤を処方しますが、それでも顔に判別できる腫れが出ることがほとんどです。


親知らず抜歯の注意

親知らずを抜歯するときは、抜歯の後に十分休息がとれる時間を選び、可能であれば翌日仕事を休めるような日にしておかれたほうが安心です。抜歯当日の運動はお勧めできません。
当日は抜いたところから出る血が固まりにくいため、うがいはなるべく控えてください。
喫煙をされると、抜いた場所にニコチン・タールが吸着し、治癒が阻害されます。抜歯当日の喫煙は絶対に控えてください。
抜歯後当日の入浴は新陳代謝が促進され出血量が増すことがありますので、シャワーだけになさってください。
飲酒などのアルコール摂取も、出血傾向が増し、痛みが強くなることが多いため、当日だけは控えてください。

抜歯に時間がかかるため、口を開けるために働いている筋肉にストレスがかかります。抜歯後翌日から口が開きにくくなることがありますが、通常1~2週間で改善します。

抜歯後 24 時間経過するとほとんどの場合抜いたところからの出血がおさまりますので(血がにじむことはあります)、抜いたところを洗浄消毒するために、うがい薬で毎食後うがいを行ってください。これは担当医の指示で1~3週間続けていただきます。

下あごの親知らずを抜くと大きな穴が開きますので、縫合するときがあります。縫合の糸は通常1週間後に除去します。穴を塞ぐように歯肉を強く引いて縫合するため、大きな口を開けると歯肉が引っ張られて痛みが出る時がありますので、 1 週間は自制してください。

※ 完全に頭を出していない親知らずでも、横になったまま前の歯の根を圧迫していることがあり痛みが出ることがあります。この場合は抜歯がさらに大変になりますが、当院は東京医科歯科大学歯学部病院口腔外科にご紹介いたします。